ダウラギリ ジャパニーズBC
2018-11-26


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標高3600mのイタリアンベースキャンプから4100mのジャパニーズベースキャンプまでが今回のトレッキングの山場だった。イタリアンベースキャンプから谷への下りは少し急な上に三日前の雪が1-2cm積もっていた。ストックをしっかり突いて慎重に下った。何とかダウラギリ側から落ちてくる氷河の上に出てほっとした。谷を埋める氷河の上を通って谷の対岸へ渡った。更に絶壁下をトラバースして登って行くと草地の広場、スイスベースキャンプに着いた。
 スイスベースキャンプからは氷河の圏谷(U字谷)になった。両側が2000-4000m切り立ったU字谷は、米国のヨセミテ谷を一回り大きくした感じだった。ここはダウラギリ側から落ちる雪崩の危険地帯との事で、先頭を歩くガイドのN氏は、「ビスターリ、ビスターリ(ゆっくり、ゆっくり)」と言いながら、全く休んでくれなかった。結局、小尾根の有る安全地帯に着くまで1時間半ほど歩き続けになった。小休止後、更に20分ほど歩くと氷河末端に着いた。しずくがぽたぽた落ち、氷河に閉じ込められた20cmほどの岩が今にも落ちそうだった。素早く末端を通過して氷河の上に出た。
 ジャパニーズベースキャンプは氷河上に有った。石屑がゴロゴロしていて、一見したところでは氷河の上とは思えなかった。ガイドのP氏によれば、以前は平らで、うっすらと土がかぶって草が生え、キャンプ適地だったとの事だった。氷河の溶解と供に、でこぼこになったのか、あるいは上流側にキャンプ地そのものが移動した様子だった。
 翌日は往路をイタリアンベースキャンプへ戻った。今にも落ちそうだった氷河末端の岩は、まだ落ちていなかった。スイスベースキャンプまでは、行きと同様に1時間半、休み無しだった。

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