チロルのクノーテンシュピッツェに登る
2019-09-12


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チロル山登りの終盤はシュトゥバイタールにあるクノーテンシュピッツェ(Knoten Spitze 3084m)に一泊二日で登ることにした。リフトもロープウェイも無い山で、小屋(Neue Regensburger Hutte)までは標高差約1000m、山頂までは更に約800mの健脚向けの山だった。一日目は霧だった。地味な山な上に天気も今一歩なので、小屋はすいているだろうと予想した。
 登って行くと、霧の中に小屋が見えてきた。小屋の半分は真新しい木の壁になっていて最近増築された様子だった。受付は賑わっていて、今日は混んでいると言われてびっくりした。我々の4人個室は、増築された側に有り、読書灯の付いたきれいなベッドと荷物置き場が備えられていた。食堂は調度品も新しくてきれいだった。山小屋と言うより、リゾートホテルのような感じだった。夕食はグループ毎に場所が予約されていて、自分の名前「KATAHIRA」が記載された置物がテーブルの上に有った。チロルの民族衣装の黒いスカートをはいた女性スタッフが注文を取っていた。ビール500ml(4ユーロ 約480円)を注文すると、受付時に配られたカードを読み取り機にかざし、注文データをホストコンピュータに転送していた。夕食後、受付にカードを出して、1泊2食の宿泊費と注文データに従った料金を支払った。2食付きで51ユーロ(約6100円)だった。
 翌日は良い天気だった。カールの底をしばらく登った後、カールの縁から山頂に向かって岩場をワイヤーにつかまりながら登った。山頂は双耳峰だった。ジャンダルムのようにそびえる50m程先のピーク(3101m)へは登山道が無かった。試しに途中まで行ってみたが、難しくて引き返した。
 下りでは雲行きが怪しくなってきた。後半になると雨が降り出し、やがて本降りになった。樹林帯に入る手前に小さな山小屋が有った。中に入って一休みし、暖かい物が飲みたかったのでホットミルク(1.5ユーロ 約180円)を注文した。おいしかった。小屋を出発する時には小降りになっていた。

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